BOSCARとDで適切に仕事を依頼するぞ!
最近まわりに日常的に定義されていない仕事を依頼されることが多く苦労をしています。
仕事を依頼するとき、依頼されて実行するとき、
この仕事を定義するためのフレームワークとして役に立つのがBOSCAR
というやつです。
目新しくもなんともなくて新人くらいのときに習ったものです。
なぜこんなことを今更書くのか。
それはこれが定義されていないお仕事が多過ぎて、大変だから・・・
いつの時代も普遍的にそうなんでしょうね。
そしてこれが定義されていないお仕事をそのまま進めると大抵失敗するからです。
当たり前ながら仕事が何かがわかっていないのに進めてもうまくいくわけありませんよね。
BOSCARはプロジェクトマネジメントのフレームワークとして知られたもので
その考え方は古くからあったものです。
1980年代にキャップジェミニというコンサルティング会社が提唱したものといわれているそうです。
私はBOSCARで習っており、ほとんどの人がそう認識していると思うのですが、BOSCARDというのが正しいようです。
それぞれ以下の頭文字を表しています。
B・・・background(背景)。プロジェクトを始めるにあたり、そのプロジェクトへの着手理由。これを実施することによる利益。プロジェクトのステークホルダーなど。
O・・・objective(目的)。プロジェクトのゴール設定
S・・・scope(範囲)。プロジェクトの範囲と範囲でないもの。
C・・・constraints(制約)。予算や期間その他の制約。
A・・・assumeption(前提)。プロジェクトを進めるにあたっての前提。
R・・・risk(リスク)。想定されるリスクとそのマネジメント計画。
D・・・Deliverables。目的を達成するためのkey要素となるツール。
今回再度調べたときに、思ったのですが仕事の依頼としては
Dがあるほうが私はしっくり来ますね。
顧客としての仕事はBOSCARまで
PMの仕事はBOSCAR(D)までという感じでしょうか。
上の説明の通りBOSCARまでが仕事を定義するものになります。
Dがその仕事をやっつけるための方法です。
上流の仕事の依頼はBOSCARまでが多く、
Dは依頼される側が付加価値として適切なソリューションを提供する
というのが多いように思います。
顧客は仕事を依頼するだけですが
PMとしては顧客から依頼された仕事を実行する必要があります。
この実行方法はPMが考える/プロジェクトメンバーと一緒に考える
の差分あれど必ず必要なものです。
PMは必ず把握すべきものであり、
計画を考えるためには必須なものです。
例え話でいうと
カレーを作る、というプロジェクトでは
材料を買うというタスクが発生します。
このタスクに対応するために
・イオンにいくとなんでもそろっているから買い出しに行くとよいだろう
・イオンに行くにはチャリで行くのが早いだろう
といった方法やツールを考えることです。
ダメ顧客/PMは
カレー作って
と言います。
よい顧客/PMは
b : お友達が遊びにきて一緒にディナーをします
o : お友達が好きなカレーをご馳走したいので
s : お友達がご飯を持ってきてくれるのでカレールーだけを作って、ご飯はたかなくてよいです
c : 予算は2000円で
a : キッチンのものは使ってくれてよいです
r : お友達が早く来てしまう可能性があるので少し余裕をもって17時までに作りましょう
現場まで見れるPMは
d : ルーはバーモントがいいよ。自転車があるからイオンまで行って買ってきて
まで言っちゃうという感じなのかなぁ。
私はこの考え方はPMだけではなくてお仕事全般に通じるものだと思っています。
下請けさんに丸投げしちゃうダメ社員なんかは大抵これができていないですよね。
ツーカーで通じているメンバとかだとある程度私も丸投げしちゃうので
自戒を込めて。